カンデオホテルズ熊本新市街
ホテル情報
- 住所 日本、〒860-0803 熊本県熊本市中央区新市街8−7 TERRACE87
- 電話 +81 96-327-8480
- 評価 · 出典:Google ↗
泊の記事
指先が触れたとき、ちょうどいい温度だった
「本当に、ここであってるのかな」 君が少しだけ不安そうに、エレベーターの鈍い銀色のボタンを見つめていた。密閉された空間に、君が纏う淡い石鹸のような香りがふわりと漂う。 「たぶんね。でも、間違っててもいい気がする」 僕はわざと曖昧に答えて、君…
濡れた髪の匂いと、小さな足音のリズム
最上階に位置するスカイスパに身を委ねていると、目の前に広がる熊本の夜景が、まるで誰かがうっかりぶちまけた色とりどりの金平糖のように見えた。琥珀色や白銀色の光が、深い紺色の街並みに点在している。上の子は「あそこにある光は、きっとお城のライトだ…
濡れた路面に響くスーツケースの音
指先に触れる風が、鋭いナイフのように冷たい。二月の熊本、辛島町駅に降り立った瞬間、肺の奥まで凍りつくような感覚に襲われた。路面電車のガタンという重い振動と、どこか懐かしい金属音が街に響き、湿ったアスファルトの匂いが鼻をくすぐる。誰がナビゲー…
パジャマの袖を引く、小さな手の温度
コツ、コツ。磨き上げられたロビーの床に響くスニーカーの音が、いつもより誇らしげに耳に届く。5歳になる次男にとって、カンデオホテルズ熊本新市街のフロントカウンターは、単なる手続きの場所ではない。それは、大人の世界という高い壁の向こう側に広がる…
エレベーターが閉まるまで、桜の開花日を言い合っていた
(Aの記憶) スカイスパに足を踏み入れた瞬間、濃厚な熱気が肺の奥まで満たしていく。ロウリュのタイミングで押し寄せる熱波は、肌の表面で水分を弾けさせ、汗が粒となって絶え間なく流れ落ちる。その直後、氷のように冷たい水風呂に身を沈めると、身体の芯…
肩が触れる距離で、ただ空を見ていた
もし、この部屋を予約しようか迷っているのなら、まずは深く、ゆっくりと深呼吸をしてみてほしい。五月の空気は少しだけ湿り気を帯びていて、それでいてどこか新しい季節の予感が混ざり合っている。そんな日の午後に、あなたと大切な誰かが一緒にここにいるこ…
雨の街角、指先の温度だけが確かだった
指先に触れる空気は重たく、わずかに粘り気がある。6月の熊本は、街全体が大きな湿った布に包まれているかのようだった。私たちは一本の傘に肩を寄せ合い、辛島町からカンデオホテルズ熊本新市街へとゆっくりと歩を進める。雨に濡れた傘の柄は少し滑りやすく…
浴衣の袖がスーツケースに触れる音
指先に触れる浴衣の生地が、じっとりと湿っている。七月の熊本は、空気が肌にまとわりつくような重さがあり、呼吸をするたびに熱帯の湿り気が肺に流れ込んでくる。次男の帯がまた緩んでいて、直そうとするたびに「もういいよ、だって暑いんだもん」と小さな不…
エレベーターの中で、小さな手が私の指を握った
午前6時、カンデオホテルズ熊本新市街のスカイスパに身を委ねる。視界に飛び込んできたのは、まだ深い眠りから覚めきらない熊本の街が、淡いブルーの霧に包まれている幻想的な景色だった。夜の残滓と朝の光が混ざり合い、世界がゆっくりと色づいていく。湯気…
肩が触れる距離で、街の灯りを数えていた
指先に触れるウールのコートが少しだけチクチクして、それが今の私たちの距離感に似ているな、と感じていた。11月の熊本は、空気が驚くほど澄んでいて、深く吸い込むたびに肺の奥まで冷たく研ぎ澄まされる。カンデオホテルズ熊本新市街から熊本城まで歩いて…