ワン・ステーションホテル熊本
ホテル情報
- 住所 日本、〒860-0047 熊本県熊本市西区春日1丁目13−1
- 電話 +81 96-326-1111
- 評価 · 出典:Google ↗



泊の記事
冷たい袖口に残った、梅の香りのこと
厚手の白い陶器のカップ。凍えて感覚を失いかけていた指先に、じわりと浸透してくる確かな熱。それは単なる温度ではなく、誰かがここに在るという静かな証明のようだった。LOBBY LOUNGE & BAR ANDOに流れる心地よい低音が、足裏からゆ…
小さな手が、私のコートの裾をずっと掴んでいた
外気は刺すように冷たく、鼻の奥がツンと凍りつく。二月の熊本駅に降り立った瞬間、下の子が私のコートの裾をぎゅっと掴んで離さなかった。小さな指先の震えが厚い布越しに伝わってきて、「ああ、本当に旅が始まったんだ」と胸が締め付けられる。ワン・ステー…
隣で笑ったときの、わずかな体温
「ここかな」 「たぶん。あそこに看板が見えるよ」 JR熊本駅の白川口を出て、わずか二分。キャリーケースの車輪がアスファルトを叩く乾いた音が、私たちの間に心地よい空白を作っていた。五月の湿り気を帯びた風が、どこからか藤の花の甘い香りを運んでく…
靴音が重なって、誰かが笑った
1. ゴロゴロとアスファルトを叩くキャリーケースの振動。熊本駅からワン・ステーションホテル熊本まで、わずか二分の道のりを、子供たちの弾む足音と共に歩く。五月の湿り気を帯びた風が新緑の青い香りを運び、ハンドルから伝わる微かな震えが、旅の始まり…
雨の匂いと、ほどけていく指先
もし、この部屋を予約するかどうか、まだ迷っているのなら。その迷いのまま、ただ隣に誰かがいる心地よさだけを連れてきてほしい。雨の日の熊本は、世界が少しだけ狭くなって、その分、隣にいる人の体温がはっきりと伝わってくるから。そんな静かな午後のひと…
濡れたスニーカーで、誰が一番遅いか競った午後
アイランドバーのひんやりとした大理石カウンター:指先に伝わる冷徹なまでの滑らかさと、かすかに漂うシトラスとジンの洗練された香り。氷がグラスに当たるカランという澄んだ音が、心地よい緊張感を与えてくれる。ここで「誰が一番奇妙なカクテルを注文でき…
浴衣の裾を引っぱる、小さな手のひら
溶けかかったアイスを笑いながら拭い合った、あの午後の光景が今も胸に温かく残っている。…
パジャマ姿の足音が、絨毯に吸い込まれていく
湿った子供の手のひら。小さくて、温かくて、少しだけベタついている。ジェイアール熊本駅からワン・ステーションホテル熊本 / One Station Hotel Kumamotoまで、歩く時間はわずか二分。大人には瞬きのような時間だろうけれど、…
冷めたコーヒーと、誰のせいか分からない笑い声
空気が、洗いざらして色褪せたデニムジャケットのような、どこか懐かしく切ない色をしていた。雨上がりのアスファルトが放つ、あの少しだけ鉄っぽい、湿り気を帯びた匂いが鼻をくすぐる。私たちは、誰が一番に起きられるかという、大人になっても捨てきれない…
指先が触れたのは、ちょうど静寂が降りてきたとき
11月の熊本駅前。肺の奥まで凍りつくような冷気に晒され、私たちは逃げ込むようにワン・ステーションホテル熊本のロビーへ足を踏み入れた。そこにはDJが刻む心地よい低音が空間を支配し、モダンなラウンジの琥珀色の光が、外の寒さを忘れさせる。空気に混…