濡れた足跡が、畳の上で白く光っていた
湯船で激しく跳ねる、賑やかな水の音。下の子が「見て見て!」と歓声を上げ、小さな手で水面を叩いている。立ち込める白い湯気が視界をぼやけさせ、隣にいる夫の輪郭が水彩画のように淡く滲んで見えた。この温かい飛沫だけが、今の私たちにとって唯一の正解な…
白い砂が指の間からこぼれていった時間
足の裏に触れる砂が、驚くほど白くて細かかった。白良浜の砂浜に降り立った瞬間、世界から色が消え、すべてが眩い光に塗りつぶされたような錯覚に陥る。エメラルドグリーンの海と、この純白の砂が描き出すコントラストは、現実のものとは思えないほど鮮やかで…