指先が触れた、小さな繭の中の温度
「ここ、本当に大丈夫かな」 君が少しだけ不安そうに、けれど瞳に好奇心を滲ませて僕に問いかけた。 「たぶんね。大人の秘密基地みたいなもんでしょ」 僕はそう答えながら、スマートポッドの入り口にある、ひんやりとしていて滑らかな素材に指先で触れた。…
呼吸が重なる距離で、春を待っていた
もし、この部屋が二人で過ごすには少し狭すぎるのではないかと、あなたが迷っているのなら。まずはその迷いを、そのまま抱えてここへ来てほしい。正解を探すよりも、心地よい不確かさの中に身を浸すほうが、きっと贅沢な時間になるはずだから。あなたに、この…