To us five years from now
五年後の私たちへ
5年後も忘れられない5つの瞬間
節分の豆まきで踏まれた痛みと笑い声
あの日、湯畑の前で行われた節分の豆まきは、想像を超える混雑だった。足元は見えず、誰かの靴が足の甲を踏みつけた瞬間、思わず「いてっ!」と声が出た。だが、次の瞬間、友達が大声で「 sausages war!(ソーセージ合戦みたいだったね!)」と叫び、周りも一斉に笑い出した。痛みよりも、そのあとにみんなで笑い合った記憶の方が、ずっと鮮やかに残っている。空気が冷たく、湯気の立ち込める中、私たちの笑い声だけが温かかった。
裏草津の路地裏で出会った地蔵焼きの甘い香り
節分の行事が中止になり、がっかりして裏通りを歩いていたら、小さな店先から焼きたての地蔵焼きの甘い香りが漂ってきた。店主が「試しに食べてみる?」と声をかけてくれ、その招待が偶然の出会いを生んだ。五分間の会話が、この旅のハイライトになった。店の暖簾越しに差し込む陽光が、焼きたての地蔵焼きの表面をほんのりと照らしていた。
裏草津 蕩 TOUの貸切風呂で感じた石のぬくもり
ホテルの貸切風呂に浸かったとき、足の裏が触れた石の温度が体の芯までじんわりと温めてくれた。温泉の蒸気が天井に絡みつき、まるで雲の上に浮かんでいるような感覚に包まれた。あの瞬間、時間がゆっくりと流れ、世界が静寂に包まれた。木々のざわめきが遠くから聞こえ、焚火の煙の匂いが鼻をくすぐった。
ホテルのバーで味わったchocolat chaudの余韻
ホテルのバーで飲んだchocolat chaudは、甘さと苦さが絶妙に調和していた。カップの底に沈むココアパウダーが、温かいミルクの中でゆっくりと溶けていく様子を、誰もが黙って見つめていた。その静けさが、不思議と心地よかった。グラス越しに見えるバーの照明が、チョコレートの輝きを際立たせていた。
ホテルの窓から見上げた湯畑の煙と一体感
五日目の朝、ホテルの窓から湯畑の煙が立ち上るのを見つけた。その煙の立つ方向に、無意識のうちに全員の視線が向いた。誰もが同じ方向を見ていたという事実が、不思議な一体感を生んだ。冷たい空気の中、湯気だけが温かく立ち上り、私たちの視線を一つに結びつけた。
5年後に開けたら
きっと最初に思い出すのは、あの写真だろう。裏草津 蕩 TOUの窓枠に額をくっつけて撮った、湯畑の煙が立つ写真。時刻は夕方近くで、空気は冷たく、でも湯気は温かい。写真の裏には、誰もが同じ方向を向いていたという、それだけで不思議な一体感が写っていた。あの写真を前に、誰かが「これが草津の空気感なんだな」と呟くのを聞くのが楽しみだ。もしかしたら、その写真を見た誰かが、同じ写真を撮りに草津へ足を運んでしまうかもしれない。
あの写真の裏側には、私たちが見ていた景色と同じくらいの、静かなぬくもりがあった。
- ホテルの公式サイトで2月のプランを確認して、早めに予約しよう。混雑する前に貸切風呂を押さえれば、あのぬくもりを独り占めできる
- 地蔵焼きのレシピを調べて、帰りに焼いてみよう。甘い香りが、あの路地裏の記憶を呼び戻すはずだ