← 回到 川久飯店

浴衣が汗ばむ頃

浴衣が汗ばむ頃

着いた途端、スイートは我々を受け入れてくれた

prévueに151平方メートルと書いてあったけど、実際に足を踏み入れた時、その広さは想像以上だった。ベッドが二つ置かれていたけれど、その間の距離が空きすぎて、まるでツインタワーの王国みたい。誰かが「これは寝室じゃなくて、別荘の一室だ」と言った。ドアを開けた瞬間、海からの風がカーテンを揺らした。空調が効いているのに、窓を開けたくなる不思議な感覚。


夕方の散策、靴の裏が熱を持っていた

到着したその足で、白浜の町へ繰り出した。日が傾き始めた頃で、提灯の明かりがちらほらと灯り始めていた。路地裏の居酒屋からは、夏野菜の匂いが漂ってきて、誰かが「これって七夕の飾り?」と指差した。店先には、笹の葉が飾られていて、短冊代わりに願い事が書かれた紙が風に揺れていた。時間が止まったみたいだった。


同じ花火、違う記憶

計画好きが見たもの

時間通りに花火が上がった。上がる前から、観客席の位置取り、ベストスポットの確保、カメラの設定…全部計算していた。上がった瞬間、その光と音のコラボレーションに思わず息を呑んだ。隣で友達が「写真撮った?」と聞いてきたから「もちろん」と答えたけど、実際はただ見ていたかっただけ。

自由奔放が見たもの

花火が上がる前、誰かが「このまま海に入ろう」と言った。水着持ってないけど、というつっこみは無視され、靴を脱いで砂浜に向かった。波の冷たさが足の裏を包んで、思わず「うわっ」と声が出た。花火が上がった時、水の中にいた。頭が冷えた。


同じ食事、違う味覚

食べ物が好きな人が覚えていること

王様のビュッフェのテーブルを一望すると、思わず手が止まった。カニの甲羅みたいに大きな伊勢海老、透き通るような刺身、夏野菜の天ぷら…どれもこれもが「食べるのがもったいない」くらい美味しそう。最初に食べたのが白浜の名物鯛めし。お米がふっくらしていて、その上に乗った鯛の身がほろほろと崩れる。思わず「これ、一生食べたい」と呟いた。

空気感が好きな人が覚えていること

料理を選ぶたびに、誰かが「これ美味しそう!」と声を上げる。グループ全員が同じテーブルを囲んで、それぞれの皿に取り分ける。笑い声が絶えず、時折「これ誰の?」という声が飛ぶ。食べ終わった頃には、テーブルが空っぽになっていた。でも、誰もお腹いっぱいだとは言わなかった。


我々が最後に同意したこと

複雑な計画も、忽然の思いつきも、結局すべてがこの夏の思い出になった。一番大事なのは、その瞬間その瞬間をどう過ごしたか。それが、白浜の夏の色になった。


白浜の海が見えるラウンジのソファで、お互いの写真を交換しながら、誰かが「来年も来よう」と言った。その言葉に、静かな満足感が広がった。
  • ホテル川久のプレジデンシャルスイートで、友人との贅沢な時間を過ごす
  • 白浜の町を歩きながら、提灯の明かりと海の匂いを感じる