08:03、布団の足元から始まる一日
足の裏が布団の温もりで重くなるのを感じたとき、子供たちの寝息がまだ部屋に残っていた。誰かが枕を叩く音、小さな呻き声、それから忽然の静寂。その時、窓の向こうで海の音が聞こえた。波が打ち寄せる音じゃなくて、むしろ布団の端で溜まっているような、柔らかな響き。
120㎡の貴賓室「岬」は、子供たちの寝息と海の音で二重に包まれていた。布団の足元に置かれたお雛様の小さな人形が、昨日のひな祭りの名残か、それとも明日の準備か——気がつけば、子供の一人が布団から這い出して、リビングに向かう足音がした。
「お母さん、海ってどこから来るの?」
布団の裏側が冷えてきた頃、その質問が飛んできた。海の音が答えているように聞こえた。
14:17、ロイヤルフロアの午後の沈黙
子供たちが温泉で遊び疲れて、二階のロイヤルフロアのリビングに戻ってきた時、足音が絨毯に吸い込まれていく音がした。一歩踏み出すごとに、床が「ふわ」と沈む。海の向こうに見える白良浜の砂浜で、子供たちが足を踏み入れる音とはまるで違う、重みのある静けさだった。
ロイヤルフロアの特典であるレイトチェックアウトで、部屋には誰も来ない。子供たちはソファに転がり、テレビの音が部屋中に響いているのに誰も気にしなかった。テーブルの上に置かれた無料のスナック菓子の袋が、かすかに揺れる。
「お父さん、このお菓子って何味?」
子供が袋を開ける音が、部屋の隅に溜まっていた海の音を揺らした。
19:03、海の向こうの桜色
夕食の時間が近づくと、部屋の温度が下がった。窓を開けると、空気が海の塩気を含んでいるのが分かった。ロイヤルフロアの窓から見える海は、この季節特有の薄い灰色で、どこか暖かみがあった。
会席料理の一品、地元の梅ジュースを使ったデザートが運ばれてきた時、子供が「これ、甘い!」と声を上げた。梅ジュース作り体験で採った梅が、こんなふうに甘く仕上がるなんて——。
「お母さん、来年もここに来よう?」
子供の声が、一日の海の音を包み込んでいった。
22:47、子供の寝息とワインのグラス
子供たちの寝息が、部屋の隅に溜まった海の音と混ざり合っていた。大人はロイヤルフロアの冷蔵庫から取り出したワインのグラスを手に、リビングのソファに座った。グラスを傾ける音が、部屋全体に広がる。
子供の一人が布団の中で寝返りを打った。その瞬間、海の音が一瞬だけ大きくなったように感じた。
「明日は、どこに行こうか」
大人の声が、子供の寝息と海の音に包まれた。
波の音が、明日の足音を待っている
- 白良荘グランドホテルのロイヤルフロアに滞在すると、海の音が部屋の隅に溜まるような感覚を味わえる。レイトチェックアウトで、家族のペースで一日を過ごせる。
- 3月の白浜では、ひな祭りの雰囲気と共に、桜の開花が近づく季節感を楽しめる。子供向け体験プランで、家族の思い出を作ろう。