神戸ルミナスホテル三宮

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2月 couple U
45

窓の結露が、ゆっくりと消えていくまで

冷たい。そう思うよりも先に、鼻の奥を刺すような鋭い冬の空気が肺を満たした。二月の神戸は、空の色がどこまでも淡いグレーで、街全体が薄い絹のベールに包まれているかのようだった。JR三ノ宮駅の西出口を出てから、神戸ルミナスホテル三宮へと向かうまで…

2月 family U
51

冷たい窓ガラスと、温かいココアの湯気

鼻の奥をツンとさせる冷たい空気。2月の神戸は、海から吹き付ける風に少しだけ塩の匂いが混じっている。三ノ宮駅の西口を出てから神戸ルミナスホテル三宮まで歩くわずか5分間、子供たちの足音は弾んでいて、大人の歩幅とはどうしても合わない。アスファルト…

3月 family U
28

靴下の片方がどこかへ消えた午後

3月の神戸の空気は、まだ冷たい針のように肌を刺す。JR三ノ宮駅の西出口を出て、小さな、けれど温かい手をぎゅっと握りしめて歩く。大人の歩幅にとっての5分という時間は、ほんのひと心地の散歩に過ぎない。けれど、子供の足取りでは、街中の看板に踊る文…

5月 couple U
23

窓辺で、指先が触れるまでの時間

JR三ノ宮駅の西出口から、緩やかな風に誘われるままに5分ほど歩いたところ。5月の空気は、まだ少しだけ春の湿り気を帯びていて、肌に触れる風が心地よく、けれどどこか不確かだった。旧居留地の街並みを歩いていると、重厚な石造りの建物が落とす影が、深…

5月 friends U
21

窓辺に残った、誰かの指先の温度

5年後の私たちへ。あのとき、誰が一番に道に迷ったか覚えてる?正解なんてなかったけれど、その不完全さが心地よかった。共有した地図に小さなコーヒーのシミがついていたけれど、誰も拭き取ろうとしなかった、あの緩やかな時間を忘れないでいて。…

6月 family U
15

濡れたスニーカーと、温かいタオルの匂い

6月の神戸は、空気がずっと濡れている。三ノ宮駅からホテルへ向かうわずか5分ほどの道。子供たちの足音は、水たまりを避けるはずが、いつの間にかそれを積極的に踏みつける快活なリズムに変わっていた。上の子が「あっちに青い花がある!」と歓声を上げ、下…

7月 couple U
17

ソファーの生地に、街の音が溶けていった夜

外を歩いていた時の、肌にまとわりつくような湿った熱気が、ホテルの自動ドアを抜けた瞬間に消えた。代わりに触れたのは、少しだけ温度を下げすぎたエアコンの冷気。その心地よい温度差に、ふっと肩の力が抜ける感覚があった。…

9月 couple U
14

靴の踵を鳴らして、迷子になるふりをした

ロビーの深い色合いのソファで、君が旅の地図を広げていた。どうしても折り畳めない紙の端に、もどかしそうに小さくため息をつく。その指先のわずかな震えが、なんだかとても愛おしく見えて、僕はわざと何も言わずにその光景を眺めていた。チェックインを待つ…

10月 family U
24

パジャマの裾をひきずって歩く音

カードキーがカチリと乾いた音を立て、ドアが開いた瞬間、一番に飛び込んだのは下の子だった。足元でふわりと沈み込むカーペットの柔らかな感触に、小さな歓声を上げる。大人はまず部屋の広さや清潔さを確認するものだが、五歳の子にとって重要なのは、自分の…

11月 friends U
12

冷たい窓ガラスと、コンビニの袋が鳴る音

指先がしびれるような、11月の神戸の夜だった。JR三ノ宮駅からホテルまで歩くわずか5分間、私たちは誰が一番早くコンビニに辿り着けるかという、どうでもいい賭けに興じていた。結果的に全員が同じ店に吸い込まれるという滑稽な結末になったが、プラスチ…