波の音が部屋の隅にたまっている
足の裏が布団の温もりで重くなるのを感じたとき、子供たちの寝息がまだ部屋に残っていた。誰かが枕を叩く音、小さな呻き声、それから忽然の静寂。その時、窓の向こうで海の音が聞こえた。波が打ち寄せる音じゃなくて、むしろ布団の端で溜まっているような、柔…
畳の上で、二人の呼吸が重なった
チェックインのカウンターで、グラスが冷えすぎて指先が少し痛むほどだった。グラス越しに注がれた白ワインは、冷たさと酸味で夏の気配を運んできた。外はGWの混雑が続いているはずなのに、このフロアだけは別の季節の空気が流れていた。ロイヤルフロアのエ…