自動ドアが「スッ」と静かに開いた瞬間、下の子が弾かれたようにロビーへ飛び出した。五月の外気はまだしっとりと湿り気を帯びていて、子供たちのうなじには薄っすらと汗の粒が光っている。冷房が心地よく効いた空間に足を踏み入れたとき、肌を撫でるひんやり…
窓の外に広がる宝石のような横浜の夜景が、少しだけ滲んで見えた。…